時を継ぎ、光と木の香りに満ちる家
薄暗さや寒さを感じさせていた昔ながらの日本家屋が、劇的な変化を遂げました。最も心に刺さるのは、新しく張り巡らされた明るい無垢の木材と、かつてこの家を支え続けてきた黒く太い梁との美しいコントラストです。歴史を刻んだ柱や梁をあえて「見せる」ことで、新築には決して出せない深い味わいと安心感が生まれています。薪ストーブの柔らかな暖かさが家族を包み込み、思わず深呼吸したくなるような、ホッとできる空間に仕上がりました。
かつての面影を残す立派な黒い梁を見上げながら、明るく開放的なLDKへと生まれ変わりました。床や壁には自然の木材がふんだんに使われており、素足で歩きたくなるような心地よさがあります。空間のアクセントにもなっている薪ストーブは、寒い冬の夜に火の揺らぎを眺めながら、家族が集まる一番の憩いの場所になるはずです。対面式のキッチンからはリビング全体が見渡せ、お料理をしながらでも家族の笑顔を見守ることができます。
昔ながらの土間の良さを引き継ぎつつ、パッと明るく清潔感のある玄関が完成しました。すりガラスの引き戸からは柔らかな自然光が差し込み、美しい木目の上がり框(かまち)がお客様を優しく迎え入れます。壁面にすっきりと収まる大容量の造り付けシューズボックスも木材で統一されており、いつでも片付いた美しい玄関を保つことができます。
昔ながらのタイル張りで冷えがちだった水回りは、最新の設備へと一新されました。お風呂は断熱性の高い真っ白で清潔感のあるユニットバスになり、一日の疲れを芯から癒してくれます。トイレや洗面室にも壁面に木材をあしらうことで、家全体のナチュラルな統一感を保ちながら、お掃除がしやすく機能的で明るい空間へと生まれ変わっています。
重厚な瓦屋根と黒い柱が織りなす伝統的な外観はそのままに、外壁を真新しい白に塗り直すことで、ハッとするほど洗練されたモダンな印象になりました。外用の流し台も完備されており、雨の日でも濡れずに作業ができる、日々の暮らしに寄り添った非常に便利な工夫が施されています。
解体工事の写真からは、家屋を骨組みの状態にまで戻し、基礎からしっかりと手を入れていることがわかります。新しい外壁の内側には、家を雨水から守りながら湿気を逃がす特殊なシートを壁一面に隙間なく張り巡らせています。完成してからは決して見ることのできない壁の裏側にこそ、長く快適に、そして安全に暮らしていただくためのプロの技術と情熱が注ぎ込まれています。